Snipping Tool

Snipping Tool（スニッピング ツール）について

Snipping Toolは、Microsoftが提供する画面キャプチャツールで、指定した範囲のスクリーンショットを取得するための便利な機能を持っています。最初はWindows XP Tablet PC Edition用の拡張パックとして登場し、後にWindows VistaやWindows 7、8/8.1といったさまざまなエディションに標準搭載されました。Windows 10のOctober 2018 Update以降は「切り取り & スケッチ」という新たなアプリにその機能の一部が引き継がれましたが、Snipping Tool自体も引き続き利用可能で、Windows 11では両者が統合されています。

特徴

Snipping Toolの特筆すべき点は、PrintScreenキーと比較して、ユーザーが任意の範囲を選択してスクリーンショットを取得できることです。これにより、必要な部分だけを的確にキャプチャし、後で確認することが可能です。取得したスクリーンショットは、マーカーや色付けを使って強調したり、テキストを書き加えたりすることができるので、より情報をわかりやすく整理することができます。保存形式はPNG、JPEG、GIF、さらにはMHTMLに対応しており、スクリーンショットをすぐに電子メールで送信することも可能です。また、最新のWindows 11ではスクリーン録画機能にも対応しています。

切り取り & スケッチ

Windows 10のOctober 2018 Updateからは、Snipping Toolの進化版である「切り取り & スケッチ」が登場しました。この新アプリでは、Snipping Toolの機能をさらに向上させる形で、多くの便利なオプションが追加されました。ショートカットキー「Win+Shift+S」を押すと画面が暗くなり、スクリーンショットを取りたい領域を選択できるインターフェースに変わります。選べる撮影方法は、四角形での選択、フリーハンドによる選択、特定のウィンドウの選択、全画面の選択から選ぶことができ、選択した範囲はクリップボードにコピーされます。

この選択が完了すると、キャプチャしたスクリーンショットを編集できる画面が表示され、ペンツールや定規を使って自由に描画したり、トリミングしたりすることができます。保存形式はSnipping Toolと同副で、PNG、JPEG、GIFが用意されており、ファイル名には自動的に現在の日時が付与されます。

さらに、PrintScreenキーを押すことで、上記のショートカットキーと同様の挙動を設定することも可能です。これにより、より直感的にスクリーンショットを取得することができるようになります。

結論

Snipping Toolと切り取り & スケッチは、Windowsユーザーにとって非常に便利なツールで、画面上の情報を簡単に視覚化する手助けをしています。特にプレゼンテーションやレポート作成時に役立ち、業務や学習の場において多くのユーザーに利用されています。これらのツールを駆使することで、日々の作業がより効率的に行えるようになるでしょう。

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